こんなことで悩んでいませんか?

赤ちゃんが泣き止まない                  

3ヶ月頃までは ‘飲みすぎ’ て泣いていることが多いですよ

体重の増えがかなりよくて、「飲みすぎの症状」もあるので、「飲みすぎて機嫌が悪くなっているようですよ」と話すと、ほとんどの人はエッと意外そうな顔をします。

それも無理はありません。「飲みすぎ」のことは医療者にも意外と知られていないのです。新生児に「ミルクを多めに作って、飲みたいだけあげていいです」と言う医療者もいます。

 

飲みすぎ」の症状

●それまでは母乳を飲んではスヤスヤ寝ていたのに、ある時期から飲んでもすぐ泣き出す

●母乳は飲めているようなのに、口のまわりを指で刺激するとパクパクして吸いたそう

●口にふれた服や自分の指を吸おうとする

●足りなそうに泣くので、母乳やミルクを与えても、そう飲むわけではない

●げっぷをしたのに、ゲボッと吐いたり、おなかがカエルのようにパンパン

●布団に寝かせるとすぐに泣く (まるで背中にスイッチがついているよう)

●抱っこしていないと泣く。それもたて抱きにしないと泣く

●少しの物音でビクッとして目覚めて泣き出す

●ウンチやオシッコが多い(急に便秘になり数日出ないこともある)  

●泣き方がはげしく、眉間にシワをよせて苦しそうに泣く

●そっくり返って抱きにくい (体の力がぬけない)

●眠りながらうなったりいきんだりする

●中にはおへそがだんだん「出ベソ」になってくる赤ちゃんもいる

●手や足がいつもジトジトして湿っぽくひんやりしている

●舌がまっ白。急に体や顔に湿疹が出てきた

 

「飲みすぎ」の原因は?  

飲みすぎてしまう原因として、赤ちゃんの原始反射が関係しています。口にふれたものをくわえようとしたり、抱くとオッパイをさがすような動きをしたり、口の中に入ってきたものを吸おうとしたりします。

その上、吸うことは赤ちゃんにとって情緒安定効果(気持ちが安らぐ)があるので、ある程度空腹が満たされると、オシャブリのような吸い方になり、眠りながらクチュクチュして乳首を離さないなどがみられます。

分泌がそれほど多くない時はクチュクチュしていても、母乳はそう簡単に出てこないのですが、だんだん分泌が良くなってくると、軽く吸っていても(射乳反射がおこって)母乳が出るので、結果的に飲みすぎになってしまいます。

ミルクの場合も、哺乳びんの乳首の穴が大きく出やすいと、眠りながらクチュクチュしているだけで飲めてしまうので、かなりの量を飲みきってしまうことになります。

3ヶ月頃になると、口にふれたものを反射的に吸うことがなくなり、満腹だから吸わないという哺乳量のコントロールができるようになってきます。そのため、1~2ヶ月頃に比べて哺乳量が減ってくることもあります。

 

「飲みすぎ」の対処法

まずは1回の授乳の長さを短めにしてみましょう。ただし、飲みすぎているのだからと回数は減らさないでください。 

おっぱいを吸わせながら寝かしつけるのは、母乳分泌が良い場合飲みすぎになりやすいです。

ある程度吸ったらはずして、抱いてゆっくり部屋の中を歩いたり、おくるみでくるんで子守歌を歌ったりしながらトントンして寝かしつけ、深く寝たらふとんに寝かせます。

 

なお、「赤ちゃんはおなかいっぱい飲まないと寝ない」と思っている方が多いのですが(かつて私もそう思っていました)、実際は腹八分目くらいの方が機嫌がいいようです。

「機嫌が良い赤ちゃん」は目をあけて起きていても泣かないで、おだやかな表情でいられて、気がついたら一人で眠っていたという感じです。 

 

授乳に時間がかかり休めない(疲れる)

母乳を飲ませる長さは、「赤ちゃんがはなすまですわせて」とか「片方を5分ずつを2回やって」とか、病院によって指導もまちまちです。

実際、赤ちゃんが乳首をはなすまでやっていると、新生児は30分でも1時間でもクチュクチュと吸っていたり、はなそうとすると吸い始めたりで、授乳をやめるタイミングはわかりにくいものです。

 

そうこうしているうちに、両方授乳するのに1時間近くかかってしまい、それが1日のうちに何回も・・・となると、ママが疲れきってしまう、あるいは、授乳に時間をかけているわりに赤ちゃんの体重が増えていないということにもなります。

 

ではどうしたら授乳の時間を短くできるのでしょうか。

新生児は吸いたい欲求が強いので、赤ちゃんが自分からはなすのを待たないで、吸い方が弱くなってきたら、ママの小指を赤ちゃんの口のはしから入れて空気を入れると簡単にはずれます。         

 

生後間もない時期(生後10目ころまで)は、片方だけで眠ってしまうことも多いものです。そんな時は、赤ちゃんといっしょに横になって休みます。しばらくして(30分もかからない)泣きだしたら、もう片方のお乳を吸わせるというように、根気よく赤ちゃんのペースに合わせます。

 

赤ちゃんが眠らずに両方飲めるようになったら、あとの方を長めに吸わせてあげると「吸いたい欲求」が満足します。脂肪を多く含むカロリーの高い母乳も飲めます。それでもトータルで15分くらいで切り上げた方が乳首も痛くなりませんし効率的です。授乳の間隔は30分でも1時間でもいいのです。

 

吸い始めるのは、いつも同じ側からでなく、前回右からだったら今度は左から始めるようにするといいです。

実際やってみると、こまめに授乳することは意外と大変ではないです。上の子が小さい場合、1回の授乳が短時間で終わるので相手をしてやれる余裕が出て楽になったというママも多いです。

3ヶ月くらいになると、両方を5、6分飲んだだけで新生児期の何倍も飲めるようになり、満足すると自分から乳首を離すようになります。

 

なかなか寝てくれない、夜中何回も起きる     

 「眠り」は赤ちゃんの個性や月齢によっても違うし、親の生活のしかたやさまざまな要因が関係していると思います。ここでは母乳育児の赤ちゃんに多いものをあげてみます。

夜、寝つくのに時間がかかる原因として、赤ちゃんが日中にじゅうぶんな量の母乳が 飲めていないということが多いです。特に新生児期は、日中は母乳をのんでは3~4時間スヤスヤ眠って、夕方や夜になると母乳を飲ませても飲ませても、泣いてなかなか眠ってくれないということがあります。

 

母乳はミルクのように1回に飲む量は多くないので、日中は、眠っていても2~3時間でオムツを替えたり声をかけて目ざめさせて授乳をしむけます。すると飲める量が増え夜は3時間くらい眠るようになります。

3ヶ月を過ぎると好奇心が出てきて、周りの音や動きに気をとられて、落ち着いて母乳を飲まなくなる赤ちゃんもいます。お腹がすいていても、他に関心がいって機嫌もいいので、知らず知らずのうちに、日中の授乳回数が減っいることもあります。そのため、検診で体重の増えがよくなかったりします。

 

前回の授乳から3時間くらいたっていたら、落ち着いた環境で授乳をしむけることが必要となります。その際、飲みたくないというように顔を横に向けたり体をそらしたら、その時は、あっさりとやめて、少したったらしむけると吸ったりするものです。

ハイハイや伝い歩き、よちよち歩きで動きが活発になると、エネルギーの消費が増えてきます。母乳をたくさん飲んでいても、カロリーが追いつかず、夜中や明け方に泣いて、授乳がひんぱんになることもあります

ウンチやオシッコの量は減っていないか、体重は順調に増えているか、ママがしっかり食事をとっていなかったり、お腹がすいているのをガマンしていたりで、母乳の分泌が減っていないかなども点検してみてください。