この会を２００７年４月から始めました。

母乳相談室では、私とママたちとのおつき合いは長くても卒乳までの２年数ヶ月くらいです。せっかく気心が知れて親しくなれたのに...と、なんとなく淋しい気がしていました。

新生児訪問では、近くに知り合いがいない、夫の帰りが遅い、実家が遠いなどで日中誰とも話さず、赤ちゃんと二人きりで過ごしているママが多いのも気になっていました。そんなことから、相談室にいらしたことがない方も、気軽におしゃべりできる場をつくりたいというのがはじめの動機でした。

一年間やってみて、生き方や子育てのことをざっくばらんに話せる、真面目な話や悩みを話しても‘ネクラ’ととられない「ママたちのしゃべ り場」にしたいと考えるようになってきました。

ひとつのテーマについて考えてみる。今の自分には関係ないと思われることでも、自分がその立場だったら…と考えてみる。今まで考えたこともなかったことを考えてみる。本音で語ってみる。ぜひ一度やってみてください。

もちろん、発言したくなければ他の人の話に耳を傾けているだけでもいいのです。メールでの表面的なやりとりでは得られない何か、はっと気づかされる何かがあると思います。

ところで、子育てをする上で大切なことってなんだろうと考えたことがありますか？私は、「情緒」や「感性」や「本音」ではないかと思っています。

育児書をたくさん読むことでも、インターネットで最新の情報や知識を集めて、人に遅れをとらないようにすることでもないと思うのです。

なぜなら、子育ては生活と切り離された特別なものではなく、日々の生活の中の一コマ、親の「生き方」の一部だからです。「こうすべき」とか「こうあるべき」「みんながやっているから」とい った「理屈」や「建て前」で やっていくと、どこかで親にも子にも無理がかかり、ひずみが出てくると思うからです。

そういう意味で、親自身が「自分なりの価値観を持っている」「自分のことを好き」ということが、生き方も子育ても楽にやっていける秘訣ではないかと思っています。

その上で、今まで生きてきた中で培った「感性」で、自分らしく「本音」で生きていれば、それが結果として良い子育てにつながり、自分も子どもとともに成長していけると思うのです。

もし、途中で問題や不都合なことが出てきたら、その時々に、そこから目をそらさず、真っ正面から取り組んで軌道修正していけばいいのです。

Rosemaryは心身を元気づけるハーブです。この会に参加したことで元気になって帰れるような…、毎月来るのが楽しみというような…、そんな会になって長く続けられたらいいなと思っています。

ママたちのしゃべり場に気軽にいらしてください。安心してなんでも話せる場を持つことで、「みんなそうなんだ・・・」と思えてきて、気持ちが楽になってきます。